よい酒場は、路地にある。
誰が言ったかそ知らぬが、これは定説に間違いない。巣鴨の名酒場「煮込 千成 本店」も例外ではない。巣鴨駅から徒歩2分の路地にある。
昨夜は、愛妻・ゆかりっちが女子会とやらで不在。ならば、ゆるりとひとり飲みがよろし、ということで、早々に千成に足が向いたのである。時は午後6時前。嗚呼、薄暮のうちに、飲める幸せよ。
▼ひとり飲みは、カウンターで。昭和が薫る店内も心地よい。
▼ビールは、もちろんサッポロ。ゆるりとひとり飲みには、瓶に限る。
▼名物、牛モツ煮込み。芝浦食肉市場直送の新鮮な朝〆モツを使用。みそ味の中に、モツの旨みが溶け込んでいる。もちろん、汁まで全部いただく。僕が知るところ、東京一の絶品。この日は7時半で早くも売り切れ御免だった。
▼モツ焼きは5本おまかせで、529円也。タレ焼きでいただく。カシラ、レバー、シロ、タン、ハツ。焼き具合、上等。
▼自家製ポテトサラダ。粗めに潰したジャガイモの、ゴロゴロした食感が愉しい。ポテサラの美味い酒場は、他の肴もハズレがないのである。
▼イカ刺し。実は千成は、魚も美味い。この店の地下にある「魚のうまい店 ひろちゃん」とメニューは共通。
ごちそうさまでした。今日も、美味かったです。
ひとり飲み人の心中はさまざまだと察する。悩んでいたり、考え事をしていたり、淋しかったり、孤独で行き場がなかったり…。でも、僕は、なかなか悪くない時間と思う。
少なくとも、千成はひとり飲みに愉しく、やさしい名店だ。本当はいい店すぎて、あまり教えたくないのだけれど。
【きょうの評価】★★★★★
●Shop Data
煮込 千成 本店
東京都豊島区巣鴨2-3-8 ゆたかビル
電：03-3918-9479
営：16:00～23:30
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