冷しだけど、あったかい。巣鴨の老舗・東興軒の冷しラーメン550円。

グルメ

海の日。今日もくらくらするほどに暑い。なぜ、こんな日に、僕は海にいないだろうか。不思議だ。

今夜は、愛妻・ゆかりっちの妹夫婦を招いての餃子バーティーである。それならランチはさっぱりと麺ものがいいね!と、ゆかりっちの提案で、巣鴨の人気店「蔦の葉」に歩いて向かった。ところが、店は休み。暑すぎたからだろうか。

ふと、2軒となりの中華店の「冷し中華」の張り紙が目に留まった。時代を感じさせる店構えは以前から知っていたが、これまで一度も入ったことはなかった。ここにしよう、と僕。冷し中華もいいかもね、とゆかりっち。店の名は「東興軒」。いざ入店。

先客は3人。テーブルが5つほど置かれ、十数人も入れば満席という店内。入り口近く、隅っこの2人掛けテーブルに座ると、おばあちゃんに「こっちへどうぞ」と言われた。このおばあちゃんと厨房のおじいちゃん、2人で切り盛りしている店のようである。

冷し中華に心は決まっていたが、しばらく壁に貼られたメニューを眺めていると、「冷しラーメン」の字が目に入った。おぉ、なんとこげなところで出合えるとは!

僕は冷しラーメンセット、ゆかりっちは冷しラーメン単品を注文した。

 

店内には、NHKラジオの昼のニュースが流れ、猛暑のニュースを伝えている。おばあちゃんが忙しそうに先客をもてなしている。どこか懐かしい時間が流れていた。たいして待つことなく、冷しラーメンは登場した。

いざ、実食。

まずはスープをひと口。味はさっぱり、舌の上をほどけていく。ネギの辛みとちょっぴりゴマの風味が利いて、あっさりながら旨味を醸している。スープは冷たいというより、ぬるいが、考えてみるとこれは胃にやさしい。

スープの中で少し泳がせてから、麺をすする。つるつるっとした食感がいい。

具はネギ、カイワレ、チャーシューとシンプル。数は少ないが、それぞれに明確に役割を果たしており、潔い。

セットには、チャーハンとザーサイがつくが、これまた「ザ・中華料理店」の味。塩分控えめで、懐かしく、美味かった。冷しラーメン単品なら550円、プラス150円でセットになる。財布にもやさしい。

 

いろいろ言葉を重ねてみたが、実は、何も特別じゃないのである。特にこだわりもなく、気取りなく、けれん味がない。特別に美味いわけでもないのだが、十分に美味いのである。寡黙だが、長い時間愛されてきた、老夫婦のまごころの深い味わいがそこにあった。

ごちそうさまでした。

 

【きょうの評価】★★★★

●Shop Data
東興軒
東京都豊島区巣鴨4-24-4 ハイツ野中1F
電話03-3917-8108

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