いい準備をしてきたはずだった。体調も悪くなかった。それでも期待した結果は出なかった。それがマラソン。
42.195kmの道中、いくつかのアクシデントがあり、心がポキッと折れかけたが、それもまたマラソン。
今回のマラソンでは、練習してきたことが、出し切れず、悔しい思いをした。マラソンの難しさと怖さも知り、苦い経験となった。それと同時に、今後のマラソン人生に課題も多く見つかったので、ここにまとめておこうと思う。
走ってわかった、自分の課題・反省点
練習が足りなかった
準備期間4カ月。月間100km超、合計470km以上の距離を踏んできたが、結果として、中間点で脚が売り切れてしまった。フルマラソンを走り切るスタミナのある脚ができていなかったということだ。今後は、LSDやビルドアップを強化するなど、練習の質と量を見直そうと思う。
内臓が疲れていた
スタミナが持たなかった要因のひとつとして、長旅で内臓が疲れていたことも考えられる(レース中にトイレに行ったしまったのも、これが原因かも)。要するに、機内で食べすぎた。飲みすぎた。海外マラソンに出場する際は、機内食を食べるのをセーブする、飲酒を控えめにしよう。
カーボローディングの失敗?
内臓疲労とも関係するが、レース前日から実践したカーボローディングが、僕には合わなかったのかもしれない。うどんをおかずに、ごはんを食べるというのは、ちょっと極端だったのかも。繊維質を極力摂らなかったことで、お通じが悪くなり、その結果、レース中にトイレに駆け込む事態になったとも考えられる。
レース直前に水分を摂りすぎた
僕は体質的に汗っかきである。だから、水分補給をセーブするということをこれまで考えたことはなかったし、むしろ積極的に飲んでいた。水分は全部、汗で出てしまうと思っていたから。しかし、今から思えば、前夜の寝酒のビール、朝のコーヒーはいけなかった。利尿作用のおかげで、レース当日は頻尿気味だった。
シューズの紐をきつく結びすぎた
右足甲の痛みは大事に至らなかったが、原因はシューズの紐の締め方にあったと思われる。きつく結びすぎて、血行不良に陥ったのかもしれない(実際、普段の練習からきつく結んでいた)。クルマのタイヤといっしょで、多少遊びが必要なのか。シューズの履き方を研究しようと思う。
折れない心をつくる
今回、想定外のアクシデント、ハプニングは、マラソンにはつきものであることを知った。実際、焦ったり、動揺したり、心が折れかけてしまった。どんな状況でも自分への挑戦をあきらめない、折れない心をつくるには、練習の負荷を強くする、もっとレース経験を積む必要があると痛切に感じた。
次に、ゴールドコーストマラソンのコースや運営などについて、感じたことをまとめておく。
大会雑感
想定していたより、フラットなコースではなかった
オフィシャルでは、全コースの高低差は8mとうたっているが、ガーミンの実測では27mであった。実際、走ってみると、細かな坂や路面のアンジュレーションがあり、想定したていたよりフラットではなかった。
路面の凸状が大きい。コース取りには注意
道路の形状は排水対策のため、センターラインを中心に凸状になっているが、ゴールドコーストの路面は、日本のそれよりも凸状が大きく、コース取りによっては、右足または左足への負荷がかかりやすいと感じた。
コース上にトイレが少ない
僕が見つけられなかっただけかもしれないが、コース沿いには仮設トイレは見受けられなかった(公園などに公共トイレはあった)。一方、スタート地点には十分な数の仮設トイレが設置されおり、大行列にはなっていなかった。
全体的に案内が悪かったかな
ホノルルマラソンのように、街の中がマラソンムードになっているわけでもなく、どこに行くにも、何をするにも案内の悪さを感じた。スタートの号砲も聞こえな かったしね(笑)。まぁ、人の流れについて行けば、なんとかなるのだけれど。事前にオフィシャルサイトで、日本語版ガイドブックが配布されていたが (PDF)、これもイマイチわかりづらかった。不安な人は、パックツアーで参加したり、EXPO会場で日本語ガイドに尋ねることをおすすめする。
それでも、ゴールドコーストは最高だった!
ゴールドコーストの大きくて青い空、爽やかな風、輝く海、陽気な人々、きれいな街並み、美味しいグルメ…僕は全部気に入ってしまった(異物入りのうどんを食べてしまったことは忘れよう)。
来年もまた、チャンスがあれば、フルマラソンに出場したいと思う。今度こそ、42kmをエンジョイできるように!
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